「グリマールとして知られる・・・」と記載しておりましたが、グリマールとスピリトは違うのではないかとのお問い合わせがあり、一考をお知らせいたします。
最初に疑問提起したのはe-jardimです。
「Marco Lacerda 氏 ( 「ブラジルの果物」の著者の 1 人) と電子メールでやり取りし、いくつかの品種の写真や説明を比較した結果、同じ結論に達しました。米国で「Grimal」と呼ばれる品種は、おそらく「Peluda-de-alagoas」と呼ばれる品種です。この品種でなければ、ブラジル北東部の類似の品種で、植物名がありません。したがって、Grimal の植物名は (今のところ) Myrciaria sp. に戻ります。また、M. spirito-santensis はまったく別の種であることは間違いありません。」と。
この意見に対し、フロリダの業者であるフライングフォックスが賛意を表しました。
抑々、ジャボチカバ グリマルとはこの種をBr北東部から導入したMr.アドルフ グリマルに因んで名付けられたもの。この種に対し前述のマルコがM. spirito-santensisと判定した経緯があります。
今回はこれを翻した訳です。
フォーラムにおいて、グリマルは葉が硬質で色が濃いのが、スピリトとの相違として挙げられています。また、スピリトの葉は細長いのに対し、グリマルは「葉の形がサバラによく似ていますが、より大きく」としています。
果実については投稿された写真がありません。
「偶然にも、P. spiritosantensis には、はっきりとした十字形の傷跡を持つ品種が 1 つあります。これは、jabuticaba-peluda-de-cruz (毛深い十字) と呼ばれています。この種の一般名は、jabuticaba roxa (紫) です。」の投稿があります。
当園意見
アドルフに告ぐ!「グリ丸はスピリトに非ず。プリニア大公も同意しておられる。」と言ったまる子の意見に賛成し、当園の苗の説明を修正します。
資料
トロピカルフルーツフォーラム
https://tropicalfruitforum.com/index.php?PHPSESSID=276fc823446095a9f907537f2045b18c&topic=11521.0
e-jardim
https://www.e-jardim.com/produto_completo.asp?IDProduto=32
https://www.e-jardim.com/produto_completo.asp?IDProduto=713
Trade wind
https://www.tradewindsfruit.com/plinia-spiritosantensis-jabuticaba-veludo-seeds
https://www.tradewindsfruit.com/plinia-sp.-blue-velvet-jaboticaba-seed
ジャボチカバ スピリトサンテンシス(Plinia spirito-santensis)No.5
樹高 85㎝(元長150㎝以上) 幹径 35㎜ 繁殖方法 接木 経年 不明 輸入時期 2024/04 輸入元 TW 状態 新葉繁茂、活着問題なし。 特徴 非常に美しいスモークバイオレットの新葉の裏は細かい毛状となっており、また、果頂に十字の印が出る。 推奨越冬最低温度 不明 リンク Image/Wiki/Youtube/Other